11月20日(金)~23日(月・祝)に東京で
開催された「30周年キネシオテーピング
シンポジウム」に参加してきました。
20日は、メジャーリーグ シアトルマリナーズ
のヘッドトレーナーを30年以上務めている
リック・グリフィン氏と前メディカルトレーナーの
高倉昌宏氏による「メジャーリーグ治療法
と実技」セミナーでした。
メジャーリーガーの怪我の治療やリハビリ、
再発防止に対してキネシオテーピングが
どのように使われ、どのような効果を
上げているか、そして、リハビリトレーニング
や最新の治療法など現場でしかわからない
貴重な話を聞くことができました。
21~23日の本大会には、世界各国から
300名近い参加者が集まり、その顔触れも
医師、医学博士、教授、理学療法士、
カイロプラクター、整体師、獣医など
さまざまでした。
この3日間の研究発表で、
特に興味深かったのは、フランスの形成外科医
のジーン-クロードギンバトゥー氏の
「内視鏡観察を通してキネシオテーピングの
効果説明」は、今まで超音波でしか
確認できなかったキネシオテーピングの
皮下組織への影響が、内視鏡撮影により
実際に目で見て確認でき、
とても感動しました。
そして、ドイツの心臓外科医(博士)の
ハンス-マイケルクライン氏の「心臓手術後の
痛みと術痕へのキネシオテーピング法の
影響」は、キネシオテーピングにより
心臓手術後の痛みを減らすことができる
ということを証明していて、
今後予定しているという他の科での
結果次第で、今後は医療分野でも
キネシオテーピングが活躍できると
感じられました。
もう一つ変わった所では、ブラジルと
トルコの獣医による「馬の手術後の創傷治癒
と浮腫のコントロール」は、馬の手術にも
キネシオテーピングが使われているという
驚きだけでなく、人間と違ってプラセボ効果
を完全に排除できる研究としてとても
有用だと思いました。
そして懇親会では、ゲストに俳優の
船越英一郎氏や元プロ野球選手の大魔神こと
佐々木主浩氏、西武ライオンズの菊池雄星投手も
参加し、30周年記念をみんなで
盛り上げました。
世界各国の指導員や研究者が集まり、
キネシオテーピング発祥である日本で
開催された記念すべき今回の大会に
参加できて光栄でした。
そして何より有意義な時間を過ごすことが
できました。
今後のキネシオテーピングの発展に少しでも
役立つことで、さまざまな症状(問題)で
困っているたくさんの人達を助けることに
つながると感じました。
↑Dr.ギンバトゥーと