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足首や膝を捻ってしまったり、ぎっくり腰やむち打ちなどをした後に、
患部が周囲に比べて赤くなったり、腫れたり、熱をもっている(熱い)
状態を『炎症』といいます。
程度にもよりますが、一般的には受傷後24〜72時間は続くことが
多いと言われています。
 
患部が炎症を起こしてしまった場合は、アイシングをすることで、
患部を冷やして血管を収縮させ、炎症部位の拡大を防ぐ必要があります。
 
アイシングの方法について説明します。

アイシング①
①ビニール袋と氷を用意します。

アイシング②
②ビニール袋を広げて氷を底に敷き詰めます。

アイシング③
③氷が浸る位に水を入れ、袋の中から空気を抜いて口を結びます。

アイシング④
④患部(写真は右足首)に直接置き、その上から大きめのタオルを
 かけておくと、患部以外が冷えてしまうのを防げます。
 
氷と水を使うと一定温度(0℃)に保つことができるので、
 アイスパック(アイスノンなど)と違い、直接肌に当てても
 凍傷の心配がありません。
 
アイシング⑤ アイシング⑥
↑直接肌に当てて、どうしても我慢できない場合は
 ティッシュなら4枚まで、キッチンペーパーなら
 1枚だけでしたら、患部と袋の間に置くと
 多少冷たさがやわらぎます。
 
時間は1回につき10分。
受傷当日は、これを2時間おきに行なってください。
翌日以降も熱が変わらなければ2時間おきに行ない、
軽減しているようなら、一日3回位(例:朝・昼・シャワー後・就寝前)
にして、熱が引くまでは行なってください。
 
15分以上行なうと、反動で患部の温度を上げるために血流が増し、
 炎症が悪化します。
 
 
患部が炎症を起こしている間の入浴は控え、シャワー程度にして
患部をあまり温めないようにしてください。
飲酒はアルコールの作用により、痛みをマヒさせる効果もありますが、
痛みを感じないから無理をしてしまったり、血流が増したりして、
炎症が悪化する可能性があるので、控えた方がいいと思います。
 
受傷直後は炎症がみられなくても、しばらくしてから出てくる
場合もあります。
ご自分で判断できない時は、専門機関で診てもらってください。