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親指の突き指は、転倒して手をついたり、競技中他の選手と接触したりして、
親指を捻ったために、関節をつなぐ靱帯や筋肉が伸ばされて傷ついた状態です。
徐々に痛みが増して、関節部分が腫れてきます。
親指は他の指に比べて動きが大きいため受傷しやすく、第一関節に比べて
付け根の関節の方が大きく動かせるためにほとんどの場合は付け根の関節を
傷めます。
ひどい場合には、骨折やヒビの可能性もあるので、すぐに病院(整形外科)に
行くべきですが、軽度であったり、すぐに病院に行けない時の応急処置として、
アイシングの後にこのテーピングを行なうと、伸ばされて痛めた親指の靭帯や
筋肉をサポートし、機能の回復を助けます。

※音声による説明はありません。
〔テープの切り方〕
幅5cm×長さ10cm(※爪の根元~手首の長さに合わせて)のテープを
端から2cm残して4本の切れ込みを入れ、そのうちの1本だけ切り落とします。
これを2組用意します。※切り落とした1本も使用します。

 

※音声による説明はありません。
〔テープの貼り方〕
※テープは少しだけ引っ張って貼ります。
①3股のテープ(ブルー)の裏紙を切れ込みの根元で切り、
 切れ込みのない方をはがします。
②3股の中央の1本が親指の真ん中を通るように合わせ、
 親指の腹(爪の根元と同じ高さ)にテープの端を貼ります。
④親指をできるだけ伸ばしたまま、3股の中央は親指の真ん中を通り
 手のひらに向けてまっすぐ貼ります。
⑤3股の内側は親指の側面を通り、手首に向かって真っすぐ貼ります。
⑥3股の外側は親指の側面を通り、手の甲側の親指の付け根に向かって貼ります。
⑦もう一枚の3股のテープ(ピンク)を1枚目と同様にはがします。
⑧3股の中央の1本が親指の真ん中を通るように合わせ、親指の爪の付け根に
 テープの端を貼ります。
⑨親指をできるだけ伸ばしたまま、3股の中央は親指の真ん中を通り、
 指の付け根にある骨のでっぱりに向かってまっすぐ貼ります。
⑩3股の内側は親指の側面を通り、手のひらに向けてまっすぐ貼ります。
⑪3股の外側は親指の側面を通り、手首に向かってまっすぐ貼ります。
⑫細いテープ(ブルー)の裏紙をを真ん中で切って両端に開くようにはがし、
 手のひら側の親指の付け根に貼ります。
⑬親指をできるだけ伸ばし、親指の付け根にある骨の出っぱりで
 クロスするように貼ります。
⑭もう一本の細いテープ(ピンク)も⑬と同様に貼ります。
※⑬⑭のテープは重ならないようにずらして貼ります。

突き指をしてしまった時に、指を引っ張って治そうとするのは間違いです。
治るどころか悪化させてしまうので、絶対にやらないでください。
受傷後、靭帯が修復されるまで安静にして2週間はかかるといわれています。
そのため、突き指後2週間位は、痛みがなくなってもこのテープを
貼っておいた方がいいと思います。

親指は、手を使って何かをする時に最もよく使われます。
突き指をちゃんと治しておかないと親指が不安定になるので、
それを補うために“間違った”身体の使い方をするようになり、
身体の歪みやさまざまな問題を引き起こす可能性があります。
突き指くらいなどと油断せず、ちゃんと治すようにしましょう。

 

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