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ねんざは、転倒や段差の踏み外し、ヒールの高い靴などによって
足首を強くひねったために、関節をつなぐ靭帯(じんたい)や筋肉が
伸ばされて傷ついた状態です。
とくに内側にひねった内反捻挫(ないはんねんざ)が多く、
ひねった瞬間に激痛があり、外くるぶし周辺が痛み、赤く腫れ、
場合によっては内出血を伴います。
ひどい場合は骨折やヒビの可能性もあるので、すぐに病院(整形外科)に
行くべきですが、軽度であったり、すぐに病院に行けない時の
応急処置として、アイシングの後にこのテーピングを行なうと、
伸ばされて痛めた足首の靭帯や筋肉をサポートし、機能の回復を助けます。

  

※音声による説明はありません。
〔テープの貼り方〕
(A)Y字テープ・・・幅5cm×長さ40~45cm→端を10cm残して
 二股に切ります。
(B)幅5cm×長さ13~15cmのテープ
 それぞれ一枚ずつ用意します。
①足の裏が見えるように鏡の前に膝を曲げて座ります。
②(A)のテープの裏紙を二股の根元で切って、切込みのない方を
 はがします。
③土踏まず(親指の付け根の少し下)から小指の骨の出っぱりの
 少し下まで貼ります。※小指の骨にかからないように
④足首を痛みがない範囲で内返しにして、Y字の前側を
 外くるぶしの前から
膝の外側にある骨の出っぱりに向かって貼ります。
⑤足首は内返しにしたまま、Y字のもう一方を外くるぶしの後ろから
 ④の貼り終わりに向かって貼ります。
※④⑤はテープを引っ張らずに貼ります。貼り終わりは重なっても良いです。
⑥(B)のテープの裏紙を端から1~2cmはがして、足首を曲げた時に
 出来るシワが
テープの1/2の高さにくるように合わせ、
 内くるぶしの後ろに貼り付けます。
⑦足首を90°に曲げ、テープの端を右手でしっかりと押さえてから、
 外くるぶしの後ろまでテープを引っぱって貼ります。

受傷後、靭帯が修復されるまで安静にして2週間はかかるといわれています。
そのため、ねんざ後2週間位は、痛みがなくなってもこのテープを
貼っておいた方がいいと思います。

ねんざというと、足首の靭帯だけに注意が向けられますが、
その周りの筋肉や筋膜も一緒に伸ばされてしまい、筋力低下を起こしている
可能性があります。
そのため、ちゃんとねんざを治さないと足首が支えられず不安定になるので、
ねんざグセや身体の歪みなど、さまざまな問題を引き起こします。
ねんざくらいなどと油断せず、ちゃんと治すようにしましょう。

 

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・「キネシオテーピングの作用
・「テープの持ち方と切り方