↑後ろから見たハムストリングス

〔付着部〕どこにあるの？

太ももの裏(後)側に沿って、坐骨(ざこつ)から膝の外側に付く
大腿二頭筋(だいたいにとうきん)と膝の内側に付く
半腱様筋(はんけんようきん)、半膜様筋(はんまくようきん)の
３つの筋肉から成り、18世紀のイギリスで、当時の肉屋が店頭に
豚をもも肉の長い腱で吊るしていたことから、
もも肉[ham]と腱(けん)[string]の合成語である
[hamstring muscle]と呼ばれるようになりました。
ちなみに、半膜様筋は内側の半月板にも付いています。

〔働き〕どんな時に使うの？

・股関節を伸ばす（足を後ろに蹴り出す）動作に関与します。
（例：歩く、走る、ジャンプ　など）
・膝を曲げる動作に関与します。
（例：自転車をこぐ、泳ぐ、階段や坂を上る　など）
・立っている時やしゃがんでいる時に骨盤を安定させます。
・立っている時に骨盤を後ろに傾けます。
・股関節の安定性を保ち、体が前屈みになるのを防ぎます。

〔キネシオテーピング〕

※写真を見て、見よう見まねで貼ったテープと正しい貼り方で貼ったテープとでは、
驚くほど効果が違います。

（適応症）

・膝の痛み
・膝裏の痛み
・半月板損傷
・太もも裏側の張りや痛み、けいれん
・肉離れ
・股関節の痛み
・お尻の痛み（臀部痛）
・腰痛
・反り腰
・骨盤の歪み
・坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)
・膝～足先の痺れ(しびれ) 　　など

〔原因〕ハムストリングスに問題を起こすのは…

・怪我
・運動による使い過ぎ
・マッサージやストレッチのし過ぎ
・足をクロスして立つ
・長時間椅子に足を組んで座る
・長時間椅子に座る
・下着（スパッツなど）やズボンによる締め付け
・腰の骨（腰椎：ようつい）の歪み
・骨盤の歪み
・梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)
・椎間孔狭窄症(ついかんこうきょうさくしょう)
・腰椎椎間板(ついかんばん)ヘルニア　　　　　　　　　　　　　
・大腿四頭筋(だいたいしとうきん)の問題（弱化、過緊張）　　　　　など